再びバンコク~タイ国境の町ノンカイ~未知の国ラオスへ

冷房のほどよく効いたこのバスは快調に走行していきました。真っ暗な外の景色はいつまでも同じように流れていきました。屋台があって、コンビ二があって、時たまピンク色の怪しいネオンのお店がありました。やがてあたりはまだ薄暗い早朝午前4時に、タイ国境の町ノンカイに到着しました。バンコクからおよそ10時間の旅でしたが、どでかいオーストラリア大陸でバスの長距離移動には慣れていましたので、特別時間を感じることはありませんでした。

アジアの大河メコン

バス停留所周辺ではすでに朝市が始まっており、大河メコンを臨むノンカイ独特の雰囲気が漂っていました。今日は、メコン川を越えてラオスの首都ビエンチャンで宿を取る予定です。地図もない僕は直ぐにノンカイの町の概要を掴むために歩き出しました。メコン川沿いにイミグレーションがあるだろう!と単純に考えて北に向かって歩みました。そして、やっと河辺までたどり着いて目にした光景が上の写真です。アジアの大河メコンは、周辺すべての生命の営みを支えながら静かにゆっくりと流れていました。対岸にはタイとはまた趣の異なる仏閣がところどころ霧の合間に見え隠れしていました。一体川の向かうにはどんな世界があるのだろう、、、僕はラオスについて何一つ知識を持ち合わせていなかったのです。テレビ番組で見たこともなければ、書籍を読んだこともありません。ラオスという独特の言葉の響きに少し不気味な印象を抱いていたくらいです。この先入観も何もなかったラオスが、僕の旅を大いに彩ってくれることになります。

散々時間をかけて歩いたのですが、この周辺にイミグレーションはありませんでした。小船の往来があったのでやっと見つけたと思ったのですが、どうやらそこは地元の方専用の船着場で、外国人は利用できないようでした。結局はトゥクトゥク(※バンコクにあるものと形が違います)を拾い国境に向かう専用バス停乗り場まで案内してもらいました。ここからちょっと面倒です。このバスは国境手前で降ろされます。そして、また小銭を支払い別のバスに乗るのです。なぜこんな面倒なことをするのかわかりませんでしたが、利権争いの障害かも知れません。その後、イミグレーションの入国審査では写真がないことを理由に賄賂を1ドル取られます(※前もってビザの申請をしていなくても、ここでお金を払えば取得することができます)。なんだかんだで国境を越えるのに1時間半ほどかかりました。陸路での国境超えは初めての経験だったので、とても新鮮な気分でした。ラオスに入国直後、また入国税のようなお金を支払いました。何度も何度も受付があって支払いがあって実に面倒でした。入国を機に、100オーストラリアドル(約8,500円)をラオスの通貨(単位はキップ)に両替すると、輪ゴムにくくられた100万円札の束のようなお金が戻ってきました。なんだかお金持ちになったような気分も束の間、この分厚い札束は財布に入らないので実に管理に困ります。ここラオスでの支払いはUSドルの方が好まれるようです。国境からビエンチャンまではまだまだ距離があります。タクシーを利用して、一路未知の世界ラオスに足を踏み入れたのでした。

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